竹下ウキ奮闘記1

私、波戸が竹下ウキと出会い、現在に至るまでの悪戦苦闘を

書いたものです。

竹下ウキに興味を持ち、入門しようと思って頂いた方の参考になれば嬉しく思います。

何か、難しそうに考えないで楽な気持ちで読んでみてください!

竹下うき  うき道場

上達への心得

上達への近道はなし!常に真摯な心で学ぶべし。

日々の努力こそが道を拓く!

1 ウキは当たりを現す為だけの道具にあらず。

  ウキは潮を読み、魚の口元に餌を運ぶ最も重要な武器と心得よ

2 ウキは操るものであって、操られるものではない。

  ウキを上手く操る事が出来れば、おのずとウキは多くを語り始めるであろう

3 ウキは浮かせて使う事が全てではなく、沈めて使うもまた真なり

  己の幅を広げる事に務めるべし

4 釣れなかったと嘆くべからず。釣りきらなかったと己を恥じよ。

  その日を振り返る事で、きっと次への課題が見つかるであろう。

太仕掛けと細仕掛け

竹下ウキと出会う以前、私は円錐ウキを使っていました。

その当時の私は何の疑いもなく、有名な名人と呼ばれる人たちがビデオの中で言われている通り、2号以下の道糸を使っていました。

竹下ウキと出会ってからは、私の仕掛けは大きく変わりました。仕掛けがかなり太くなったんです。正確には、細くする必要がなくなったと言ったほうが良いのかもしれません。今でも、スカパーや釣り番組の中で円錐ウキをつかう名人たちは2号以下の道糸を使っていますが何故?と考えた事がありますか?

円錐ウキはその昔、『固定ウキ』として使われていました。遊動させて使うようになったのは中原名人が水中ウキを使って『振り子釣法』なるものを世に広めてから盛んになったのではないでしょうか。昔の名人は水中ウキを良く使っていました。円錐ウキを遊動させるためには水中ウキは欠かせない物だったとおもいます。

それが何時の頃からか水中ウキを外して、『全遊動』や『全層』と言った釣法が主流になり始めた頃から仕掛けはかなり細くなり始めました。確かに、各ラインメーカーのライン強度が飛躍的に向上しています。だから細く出来ると思われがちですが、ここに何故?の答えがあるように思います。

元来、固定ウキとして使う円錐ウキはウキ内部をラインが通るため、その抵抗は大きくなります。陸の上ではあまり感じないかも知れませんが、円錐ウキのパイプの中に水(海水)が入った状態では仕掛けを落としていくためには、かなりの負荷が必要となります。それを補い、潮の流れと同調を図るために水中ウキは考案されました。しかし、水中ウキに求める要素が増えるにつれ、サイズや形も様々な物が登場し、使い方も複雑になってしまいました。

では、皆さんは全層や全遊動にどのような『魅力』を感じているのでしょうか?

一番の魅力は《食い渋る魚に違和感なく喰わせるため》ではないでしょうか?

私は竹下ウキに変えてから、喰いが渋いと感じる事が少なくなったと感じています。時には渡船の船長さんが親切に喰いが渋いよ!と言ってくれたりしますが、実際に釣りを始めると竿先をひったくるような明確なアタリが連発する事がしばしばあります。円錐ウキの頃に比べればかなりの太い仕掛けです。

私は必要以上に仕掛けを細くしなくても、キチンと仕掛けを流す事ができれば魚は釣れると思います。円錐ウキの頃は仕掛けの投入点や仕掛けの張り、ウキの浮力やガン玉の打ち方、道糸操作や何やかんやと名人たちが番組の中で言っていた事を思い出しながらあーでもない、こーでもないとやっていました。でも今はとりあえず竹下ウキ14cm0号、道糸3号、ハリス2号で仕掛けを入れてみて、\少し流して張ってみる、そしてまた少し流すを繰り返すだけです。

すごくシンプルです。これで釣れなければ次に考える事はウキの浮力を変えてみるか、タナを変えてみるか、ポイントを少し移動するかです。(笑)

円錐ウキと比較すれば、価格も高く使い方も難しいように思われがちですが、竹下ウキ16cm1本の材料から円錐ウキであれば4〜5個作る事ができます。その円錐ウキの価格が平均¥1500くらいするとしたら少し高いのは円錐ウキのほうではないか?と思います。

フカセ釣りをシンプルに、より解りやすく、魚との出会いを増やしてくれて、楽しくしてくれる・・・そんなウキが竹下ウキです。

これは悪魔でも私の個人的な意見です。(笑)竹下ウキに興味があり、これから竹下ウキに入門してみよう!そんな方は私で解る範囲内であれば頑張ってお答えしたいと思いますが、あまり期待されると・・・(汗)

本流での釣り初体験!

以前、五島列島に釣行した際、初めて渡った磯は水道筋の磯でした。潮は左から右へ、かなりの速さで流れています・・・当時の私は竹下ウキに入門したばかり。いわゆる《若葉マーク》の私は取り敢えず、釣りを始めるものの、流れの速さに翻弄されまくりです。潮上に投入した仕掛けは、あっと言う間に潮下に流れながら手前にドンドンと寄せられてきます。

釣れるのは25cm程度のグレばかりです。五島列島まで来てこのサイズは誰でも不満に思うと思いますが、それよりも何よりもその流れを攻略する『引き出し』の無い私自信が不甲斐ないと感じました。

潮の流れが速いので、3Bの竹下ウキにガン玉のBを段打ちにして流れに負けないようにサシエを沈めて・・・とやってはみるものの、ウキは手前に寄せられてしまい、潮下では手前の磯際に貼り付いてしまいます。何度やっても良型と呼べるグレは釣れません。何度となくやってみましたが同じ事の繰り返しで、これ以上打つ手も無く完全に壁にぶつかり、悪戦苦闘していたその時!天上から降りてきた1本の蜘蛛の糸ならぬ、1本の電話!私の初五島列島での釣果を心配した竹下ウキのスペシャリストの方からの電話です。携帯が通じるところで助かりました。(笑)その方に現在の状況を伝えると『絶対に釣れる!』と言われ、私の引き出しはもうスッカラカンです・・・と言うと、『竹下ウキを0号に変えて、ウキ止めもガン玉も全部外せ!』と言われ、えっ・・・何で?と思いながらも言われる通りに仕掛けを変更。次に潮上にマキエを撒いて仕掛けを投入したら、ウキの後ろに1M間隔で4〜5杯マキエを撒いて仕掛けを張ってから少し流してまた張ってを繰り返すように言われました。はぁぁ?何て思いながらも根が正直?な私は言われる通りにやってみました。私に残された一縷の望みですから。(笑)

すると、仕掛けを張った時、竿先に『コツコツッ』と小さなアタリがあるので聞きアワセを入れてみると、一気に竿先を絞り込んで行く引きが!!な、何じゃ?と思いながらもやり取りの末取り込んだのが紛れもなくグレ。35cmを少し超えるサイズ!それからは訳も解らず取り敢えず釣れるので、この釣り方をやり続けました。(笑)

2日目も物凄い風が吹き荒れる中、初日にアドバイスを頂いた仕掛けに望みを託して使い続けました。2日目は沖から手前に当て潮の釣り場です。竿3本くらい先に沈み瀬があり、沖から当ててきた潮がその沈み瀬に当たり左にゆっくりと流れながらその先にまた沈み瀬があります。私はその左に流れる潮に乗せて沈み瀬の際を狙おうとしますが、その沈み瀬まで流れて行きません。でもそこに魚が見える訳ではないのですが、その瀬が物凄く気になります。何度か流してみるのですが結果が出ません。そこで、沖に仕掛けを投入して、マキエもウキにかぶせるように撒いてウキが流れたいようにながしてみました。やはり手前に押されながら沈み瀬のところで左に潮は振れ、その気になる沈み瀬の方に流れて行きますが、その気になる沈み瀬の手前でウキがゆっくりとシモッていく場所が・・・そのままウキをシモらせていくといきなり竿先を『ガツーン!』とひったくっていくアタリが!

釣れたのは40オーバーの尾長グレ!その後も沖に仕掛けを入れ、同じラインを流すとシモっていくポイントがあり、仕掛けを送り込む事で40cmオーバーの尾長グレを連発させる事が出来ました。

釣りをしている間は【無我夢中】でしたが、帰ってそのアドバイスを振り返り考え直すと、ウキの後ろに1M間隔で4〜5杯のマキエを撒く事でマキエの帯を作り、張る事でサシエとマキエを合わせ、また流す事で竹下ウキの『張ると沈む』特性を利用して少しづつタナを落としていったのだと気づきました。(えっ?気づくのが遅いですか?)(笑)

これがキッカケとなり、私の釣りが変わります!(ちょっと大袈裟かな?)

初めてウキの気持ちが解った?

ウキの流し方などを教えて頂き、何となく竹下ウキが解り始めるまでに約1年を費やしていました。幸いにも私は竹下ウキの生みの親、竹下名人や竹下ウキのスペシャリスト集団『竹友会』のメンバーの方々ともお知り合いになれ、色々な事を教えて頂きました。しかし!学校での勉強はケツから数えたほうが早い『おバカ』な私は、教えて頂いた事を理解し、実践するまでに時間がかかります。(笑)今回も五島列島でのお話です。

円錐ウキとの違いの中で、竹下ウキはウキ交換が仕掛けを切る事なく出来ると言う事がありますが、私はあまりウキ交換をしません。その理由のひとつに竹下ウキ入門の際、竹友会のメンバーの方たちからのアドバイスのひとつに『ひとつのウキをとにかく使い続ける事でウキに現れるチョッとした変化が解るようにならなければダメだよ』と言われ、アドバイス通り、16cm3Bのウキを1年間、使い続けました。

最初のデビュー戦は隠岐の島のチヌ、竹友会の大会でした。結果はまさに悲惨と言うか惨憺たる結果。一緒に磯に上がってくれた方は良型のチヌを連発!見事な竿さばきでタモに収めていきます。私はハリス切れ、バラシの連発・・・挙句の果てには高切れで竹下ウキを2本も流してしまいました。ウキを流した事が悔しいとかではなく、情けないと私は感じました。一緒に上がってくれた方にもバラす事により魚が散ってしまい迷惑を掛けています。

ここから私の竹下ウキ道場での修業(大袈裟かな?)が始まり、1年が過ぎ、五島列島では0号などの他の浮力のウキを使う事が許され無事進級する事ができました。

3Bの頃はウキ止めを入れて遊動仕掛けで釣る事が多かったのですが、前回の釣行で0号の完全フカセ仕掛けで面白い釣りが出来た私は、0号をグレ釣りの基本にする事にしました。この時ももちろん完全フカセです。

仕掛けを投入し、マキエと刺し餌の同調を図るように張っては流し、流しては張ってを繰り返していると、ウキが少し沈むポイントがあります。前回のように、ハッキリとシモって行く訳ではなく、少し沈む程度です。何度流しても同じ所で少し沈むのですがアタリは出ません。そこで私はその少し沈むポイントで仕掛けを張ってみました。すると竹下ウキはゆっくりと沈んでいきます。竹下ウキは張ると沈むので当然ですが、その沈んでいくスピードが一気に速くなり、竿先に『ガツーンッ!』とアタリが!私は慌てて竿を起こします。何とかやり取りの末取り込んだのは口太グレ、40cmでした。また、同じコースを流し、同じポイントで仕掛けを張るとまた同じように釣れました!

この時、初めてウキが『ここで張れ!ここに潮目があるぞ!』と教えてくれたように思いました。気を良くして次に仕掛けを入れた時には潮が変わってしまってました・・・残念!もっと早く竹下ウキからの呼びかけに気づくべきでした。

帰りのバスの中で竹下名人にこの事をお話すると、『良い経験をしたね!』と励まして頂きました。(笑)

経験の積み重ねが引き出しとなり、釣りの幅を広げてくれる事を教えて頂きました。今まで通り円錐ウキを使い続けていたらこの魚たちに出会えていただろうか?その答えは解りませんが、多分悪戦苦闘していたのではないかと思います。

昔の職人と呼ばれる方たちは師匠の仕事を見て学び、『真似る』事から始めたそうです。真似る事で初めて解る事や真似る事で自分流のスタイルを見つけ出すための近道であったと言う事を知っていたのでしょう。

これがキッカケとなり、私は0号の全遊動完全フカセ釣りにのめり込んでいきます(笑)                       

忍耐で習得?忍者釣法

竹下ウキ0号の完全フカセ釣りにどっぷりとハマッてしまった私。色々とやってはみるものの、結果がついてこない事もしばしばあります。いや、結果の出ない事のほうが多いかも?

以前、隠岐に釣行した時のお話です。梅雨グレ狙いのはずが、釣れてくるのはコッパグレばかり・・・昔の私であればとっくの昔にふて腐れて寝てると思います。(えっ?今でも寝てる?・・・はい、寝てます)(笑)

撒き餌を撒くと一面コッパグレと小アジがバシャバシャと養殖場状態・・・その下には少し大きめのグレが見えます。大きめといっても30cm弱くらいです。その少しマシなサイズのグレは下で餌を拾っていて上には浮いて来ません。

そんな時、以前雑誌で『小島一文さん』が『忍者釣法』なる釣り方について書いていたのを思い出し、その雑誌の記事の中で14cm0号で・・・と書いてあったので調度14cm0号がセットされている事だし練習とばかりに書いてあった事を思い出しながらやってみる事にしました。

まずは、撒き餌を撒きます。そして仕掛けは潮下に投入。そして仕掛けを引き戻しながらウキを沈めていきます。フッと軽くなったところで引き戻すのを止め、仕掛けを張った状態で少し待ちます。そしてまた仕掛けをゆっくりと引き戻し更にウキを沈めていき張ってアタリを待つ、この繰り返しです。

竹下ウキは引き戻す事で沈む(潜る)のですが、これは竹下ウキの独特のボディ形状がもたらす特徴で、その特徴を上手く利用した釣り方です。これが出来るか出来ないか?で釣果が大きく変わるのではないかと感じた私はとにかく真似てみる事にしました。『真似は上達への近道』だからです。

しかし、実際にやってみると意外と難しい!撒き餌と仕掛けの投入点が近いと餌取りの餌食になり、遠いと引き戻す時間も長くなり、底での撒き餌との同調が難しくなります。また、アタリは竿先に『ガツーン!』と現れるものだと勝手に思っていましたが、実際は『コツコツコツ・・・』と小さなアタリしか出ないんです。アタリが小さいので魚も小さいのか?と思えば30cm弱でもコッパグレでもサイズに関係なく、アタリは『コツコツコツ・・・』なんです。

結局、この日は気が付けば『お昼寝』する事もなく、ず〜っと忍者釣法の練習をしていました。これからもグレ釣りを続け、竹下ウキを使い続けるのなら、絶対に必要なものであり、円錐ウキでは不可能な釣り方であるならば竹下ウキを使う者にだけ許され、与えられる大きなアドバンテージとなる訳ですから。

この釣行の後も、機会があればとにかく練習しました。小アジやスズメダイは撒き餌の撒き方である程度かわせるそうですが、コッパグレは釣ろうとしている魚と同じ魚なのでかわすのには苦労するはずです。それをかわす事が出来る手段として必要なんだと気づく事が出来るか出来ないか?ここが運命の分かれ道・・・なんてチョット言い過ぎかも知れませんが、間違いなく『釣りの引き出し、釣りの幅』は広がりますよ!

竿先にコツコツ・・・実はデカイ?

竹下ウキに限らず、ウキを沈めて釣る釣り方をしていて、竿先にコツコツ・・・とアタリがあった事がありませんか?上手く針掛かりしなければ『餌取り』と思われ勝ちですが、果たしてそうなんでしょうか?

私が忍者釣法や沈め釣りをしていて感じる事は、サイズに関係なくグレのアタリはコツコツコツ・・・としか出ないと思います。竹下ウキは道糸とウキの接点が点であるため、そのコツコツ・・・で軽く仕掛けを張るとコツコツ・・・から竿先が一気に『ギューン!』と絞り込まれます。

最近、全く円錐ウキを使わなくなったので以前使っていた時との比較にはなりますが、円錐ウキは余分な抵抗があるのか?『ギューン!』とはならずに餌を吐き出してしまう事があったように感じます。その為?(違うような気もするが)当時の私のアワセは大きく身体毎アワセる大アワセでした。まさに『どりゃー!』って感じです。でも、最近は違いますよ!軽く手首を返すくらいのソフトなアワセです。周りから注意されて治しました。(笑)強くアワセれば、魚はビックリして余計に暴れます。魚のサイズが大きい時にはそれが致命的になるから治さなければ大きいグレは取れない!とまで言われました。確かにその通りかも知れません。

竹下ウキの独特のフォルムを見て、円錐ウキを使う方たちから良く言われる言葉で一番多いのは『感度が悪そう』『感度がね〜』と言われる事があります。これは円錐ウキを使っている方だけではなく、ごく稀ではありますが竹下うきを使っている方からも言われる事があります。(ビックリです)でも、ここで皆さんが言っている『感度』とはどの部分の感度なんでしょうか?円錐ウキでも竹下ウキでも1号の浮力のウキに全く鉛も打たずに釣りをして、『ウキが沈まないから感度が悪い!』と言う事なんでしょうか?以前、ウキは魚からのアタリを現すものとしての役割が重要視されていました。ですから僅かな引き」でも沈む『感度』がウキに求められていたと思います。でも、ここで重要なのは余浮力の設定が重要なんです。余浮力を0にしなければ魚への違和感は0に近づいてはいきません。

では、現在の『全層釣法』や『全遊動釣法』『沈め釣り』ではウキは0号や00号を使い、ウキは殆ど沈んでいます。そのウキの感度が・・・と言われてもおバカな私は???って感じです。全層や沈め釣りでウキに求められている重要な要素は潮との同調と、『魚の口元へ餌を運ぶパイロット的要素』のほうが強いと思います。

矛盾するかも知れませんが、『感度』も重要です。ここで言う感度は『魚が餌をくわえた時にコツコツ・・・と出るアタリの邪魔をしない事』『魚が餌を吐き出すような違和感を与えない事』です。円錐ウキは道糸とウキの接点が『線』で存在します。現在は『点』になるように様々な工夫がされ、毎年新商品が出ていますが、『点』になっても上下に2箇所発生します。竹下ウキは『点』で存在する接点は1箇所です。人気の釣り場で、釣り人が多く入る場所は魚もスレていて喰いが渋いのは仕方ありません。だから現在、竹下ウキに注目される釣り人が増えているんです。これは以前、お酒の席である方(超有名な名人)が『フカセ釣りで理想とすりラインの角度や餌の先行、仕掛けの張り易さやその他もろもろ、理にかなったウキである事はよう解る。でも、自分にも様々な事情があるから口外は出来ん!』とおっしゃっていました。フカセ釣りを原点に返って、一旦シンプルに考える事が出来る方であれば私の言わんとしている事が理解して頂けると思います。(笑)竹下ウキはフカセ釣りをシンプルに簡単にしてくれるウキです。シンプルに簡単にしてくれるから、あれこれ悩まずに釣果に結びつき易いのだと思います。これが『竹下ウキ最大の魅力』かも知れません。

いきなり現れた・・・謎の【ギュー】ちゃん

竹下名人と山口県須佐に釣行した時の事です。

この日は『六輪カップ』と言う釣り大会で、審査委員長として竹下名人にもご出席頂き、私と一緒に船長がオススメ!と言うポイント『黒瀬』に渡礁した時の事です。

朝、参加者の皆さんを各磯に降ろしてから名人と私が最後に取って置きのポイントらしい?黒瀬に・・・まだ辺りは暗いのですが、陸から強力なスポットライトが当たっている黒瀬。こんなに明るいところではもしかして・・・と、一抹の不安を感じながらも船長はニヤニヤしてるし、取り敢えず降りて釣りを開始する事に。

釣りを始めてから僅か10分で私の不安が的中している事が解りました。

どこに投げてもアジだらけです・・・日が昇ってからは小アジとコッパグレとスズメダイ・・・回収の時に船長をぶん殴る決意を30分でしました。(笑)

それでもと思い、名人と手を替え品を替え釣りを続けますが全く変化はありません・・・私の背中に冷た〜い汗が流れたのは言うまでもありません。生きた心地がしませんでした。

途中、休憩を挟みながら名人の釣りを邪魔にならない後ろのほうで見学させてもらったり、直接、指導もしてもらったりしながら、何とか足の裏サイズまでは釣る事ができましたが、これ以上のサイズアップは望めない雰囲気が名人と私に漂っています。(多分、名人は僅かな可能性がある限り諦めていなかったとおもいますが)

名人のポイントは左から右へほんの僅かながら流れています。私のポイントは沖から手前に当ててくる潮ですが、ここもほんのごく僅かな流れです。

天気も良く、まったりとした流れと時間だけが過ぎていきます。(汗)

どのくらいの時間が過ぎたのかも覚えていない状況ですが、手のひらばかりで完全に諦めていた時、私のウキに変化が・・・

『また、どうせ手のひらサイズだろう・・・』と思いながら合わせると、魚は付いているようですがまったく引かない。やっぱり手のひらサイズかよ・・・と思ってリールを巻きウキが見え始めた時、それが突然!

磯際まで来た時、まさに【魚が変わった?】と思うような強烈な締め込みが・・・

私は手のひらサイズと勝手に決め付けていたので、何が起きているのか訳も解らず、ただひたすらに耐えるだけです。

次の瞬間!

『ブツッ!』無念のハリス切れです。

私は暫し呆然としながら何が起きたのか訳が解らず、何気に名人の方を見ると私に起きた出来事の一部始終を名人は見ていたそうで、『惜しかったね〜、良い線が出ていたかた獲った!と思ったけどね〜、尾長グレには時々騙されるからね』と言われました・・・

結局、この日の出会いはこの1回きりとなり、ショックのあまりに船長をぶん殴る事も忘れていました(笑)

後日、冷静さを取り戻した時に、当日の事を振り返りながら【一人反省会】をしました。あの時、私に出来た事は、レバーブレーキリールだったのでラインを出す事、一歩前にでれる足場があったにも関わらず一歩前に出る事なく、自分に不利な場所で魚と勝負した事、自分の使っているタックルバランスを過小評価していた事、そして何よりも【自分の上がった磯を調べていなかった事】です。釣り座の状況をしっかりと調べていませんでした。周りの足場の状況や魚を掛けた時にどこで取り込むのか?その周りの瀬の状況や足元の張り出し、エグレの状況・・・全てが落第点です。

今まで自分がやってきた釣り。それは釣った魚は1匹もいない、たまたま【釣れた】魚ばかりだった事に、嫌でも気づかされました。自分の釣りの奥行きの浅い事に気づくキッカケとなった釣行でした。

隠岐で炸裂!マイナス0号!

竹下名人のクラブの大会に参加させて頂き、隠岐の島へ釣行した時の事です。縁あって以前、ご一緒させて頂いた方と二人で渡礁する事となりました。

そうです、私が初めて竹下名人のクラブの大会に参加させて頂き、チヌを連続でバラシまくって大変ご迷惑をお掛けした方です・・・(笑)

初めてご一緒させて頂いてから約2年近くが経過していました。この間に私は五島列島を始め、須佐や隠岐へ何度か釣行しています。

最初に船長が渡してくれたポイントは『乙姫の離れ』と言うポイントです。          

私は初めて渡るポイントなので船長に大まかな狙い所を聞き、一緒に上がった方にも色々と教えて頂きながら釣りを始める事に。(えっ、図々しいですか?)

私は大会には参加しているとは言っても問題外の成績なので、一番良いと思われる先端のポイントを譲り、少し内側に入った所で竿を出します。お互いが見えるくらいにしか離れていませんが、先端のほうがやはり良いポイントのようです。私は30〜35cmくらいのグレですが、先端は35〜40cmのグレが釣れています。でも、私にとっては満足なサイズのグレです。(笑)

私がグレを掛ける度に一緒に上がった方が私の方を見ます。まあ、前回散々バラシてご迷惑を掛けていますから・・・(汗)

昼までに20枚以上釣る事が出来ました。

今回、隠岐への釣行前に竹下名人からマイナス0号なるウキをプレゼントして頂き、使い方を色々と教えて頂いていましたが、この時点ではまだ登場する機会はありませんでした。

お昼過ぎの見廻りで船長がこの後、波が高くなるので瀬代わりをするように告げられ移動したポイントは『大神立岩の奥』通称『水垂』と呼ばれるポイントです。ここも初めて渡るポイントですが、船長のオススメポイントらしいのですが、えっ?って感じのポイントです。大きな湾の奥の波の静かなポイントです。

私が寝るには良いポイントです。(笑)

風が強くなり、うねりも出てきたので他に変われるポイントもないようなので、ここでヤルしかありません。(汗)

しかし、無情にも魚からの反応はなく、悪戯に時間だけが過ぎていきます。

私は竹下名人からプレゼントして頂いたマイナス0号のウキを試してみる事にしました。マイナス0号は約一ヒロ沈んだところで漂うように調整してあるそうです。いわゆる『沈め探り釣り』に適したウキです。私も沈め探り釣りはやった事はありませんでしたが、やり方は何となく知っています。私は沖に遠投して、沖の深みを狙う事にしました。足元もやってみましたが、急に深くなっていてグレは釣れるんですが30cmをちょっと出るくらいのサイズです。一緒に上がった方も手前から沖まで釣ってみるけどサイズが伸びないとの事でした。

沖に遠投を始めて30分くらいした時でしょうか。ゆっくりと沈めていったウキは見えなくなり、仕掛けを張りながらゆっくりと流し込んでいた時、一気に竿先が絞り込まれました!突然、ドカーン!って感じです。

デ、デカイ!私の脳裏には須佐でのバラシが甦ります。何とか必死に耐えているところへ私の異変に気づき、一緒に上がってくれていた方がタモを持って駆けつけてくれました。足元に寄せて来た時も、『竿の角度を保って!』とか『慌てなくて良いからラインを出して!』とか色々とアドバイスをして頂き、何とか魚を浮かせる事に成功!やっぱりデカイ!

ゆっくりと寄せて来る時も、『ここから一気に潜る事もあるからね!』とか、『あと少しだから頑張って!』と励まされながら、一発でタモ入れを決めてくれました!そしてやっとの思いで手にしたのは45cmの口太グレでした!

これは私の自己新記録となる一匹です!

今回、ご一緒して頂いた方から『以前一緒に上がった時と同じ人とは思えないね、別人かと思うくらいに上達したね!』とお褒めの言葉を掛けて頂きました。前回はバラシ連発で迷惑しか掛けてませんから・・・・(笑)

今回、マイナス0号での『沈め探り釣り』に始めて挑戦し、コツはまだはっきりと掴めていませんが、またひとつ『引き出し』が増えたように思います。

何か足りない・・・

円錐ウキから竹下ウキに入門された方とお話した時の事です。

『長年、円錐ウキを使ってきて、竹下ウキに変えたら竹下ウキは何もする事がない・・・』

これはある意味、私も良〜く解ります。円錐ウキの頃は、ウキのタイプや浮力、ガン玉の打ち方や仕掛けの張り方、ライン操作・・・やらなければならない事、考える事が多すぎて知識だけはあるものの、なかなか結果に結びつかない事が多かったと思います。

この方はこの『考える事』が楽しかったと言うか、当たり前だと思っていたようです。竹下ウキは、ウキが流れる事を最小限妨げないように流して行けばウキが結果を出してくれます。仕掛けの投入点やコマセとの同調、仕掛けの張りなどは考えなければなりませんが、円錐ウキに比べ、格段にシンプルに考える事ができます。私はこの『磯釣りをシンプルに、より簡単に』考える事が出来るので良いと思っていましたが、この方には何か物足らなさを感じるようです。『こんなに簡単に釣れていいの?』『今まで円錐で悩んで仕掛けを色々とチューニングする事が当たり前だったのに何故?』と思うようです。(笑)

この方は1匹を釣るためのプロセスが重要なようです。竹下ウキもプロセスは重要です。円錐ウキと竹下ウキのプロセスには大きな違いはないと私は思います。それは、『狙いの魚の口元まで餌を運ぶためにはどうしたら良いのか?』と言う事には変わりはないからです。円錐ウキの場合はその結果を出すために様々な障害をどのようにクリヤーしてそこに辿り着くか?のルートが沢山あって、複雑になりすぎてしまっているように感じます。

解り易く?言えば

1+1=2  3−1=2  2×1=2  4÷2=2  6÷3=2・・・

計算方法は色々ありますが答えは2です。竹下ウキはこの面倒な計算を竹下ウキがやってくれているので、釣り人はその答えに沿うところに仕掛けとコマセを入れて仕掛けを流すだけで、正解であれば『ドカーンッ!』と竿先に答えが現れるのではないでしょうか?

これはあくまでも私の個人的意見ですので、皆さんにお叱りを受けるかも?知れませんが苦情は受け付けておりませんのであしからずご了承ください。(笑)

皆さんが竹下ウキを使い込むほどに、この面倒な計算を竹下ウキがやってくれていると感じる場面に遭遇すると思います。コマセとサシエの同調と仕掛けの張り、この『キーワード』が竹下ウキには最も重要な要素だと思います。私もまだ竹下ウキに入門して3年ですが、円錐ウキの頃には出会う事のなかったような魚と出会えるようになりました!皆さんはいかがですか?

これからも機会があれば、頑張ってこの奮闘記を続けていきたいと思います。

番外編

先日、竹下名人のある祝賀会があり、がまかつの方と『G杯グレ第10回記念大会』についてお話した時の事です。

この大会は、竹下名人が初めて全国優勝をされた大会である事は知っていました。その祝賀会の司会をお願いされていた私は、がまかつに『当時の資料があるのか?』を尋ねてみたところ、対戦表と結果が書かれている資料をFAXで送ってくれました。その対戦表を見て私は驚きました!当時は磯釣り全盛期で、全国に名前を轟かせていた名人の名前がずらりと並んでいます。まさに戦国時代の有名な武将が群雄割拠していて、『天下取り』を目論んでいるって感じです。

当時の竹下名人はまだ無名の一選手に過ぎません。織田信長の草履取りをしている豊臣秀吉みたいな感じですかね?(笑)

対戦表にずらりと並んでいた名人は、関西の峯名人、大西満名人、三原名人、四国の中原名人、濱口名人、東海の内田名人、新進気鋭の若手のホープ、広島の大知名人、九州の池永名人など現在、磯釣りをされる方であれば、一度は耳にした事があるであろうそうそうたる名前が並んでいます。ここで、竹下名人は、A.B.Cと3組ある中でC組に名前があります。C組には大西満名人、峯名人、中原名人、大知(豊)名人の名前があります。

当時を振り返り、竹下名人は中国地区を取りまとめる世話役の方から、『1回戦は勝っても2回戦は・・・大西名人と当たるから竹下さん、2回戦敗退だね・・・』と言われたそうです。(笑)

1回戦、竹下名人は大差をつけて勝ちあがり、2回戦、大西名人がまさかの初戦敗退。竹下名人は順調に2回戦も勝ちあがり、そして迎えた準決勝!中原名人、峯名人と竹下名人の3人で戦う事になりました。

他の組の優勝候補と目されていた名人は、三原名人以外は2回戦までで姿を消す大波乱の大会となり、当時、人気の高かった中原名人と峯名人の直接対決が事実上の『決勝戦』と言われ、この準決勝を制した者が優勝するのではないか?との見方が強くなり、全国の磯釣りファンの注目を集めました。当時は磯釣り全盛期、大型のTVカメラと数台のハンディーカメラが中継を行ったそうです。

TVカメラが中原名人、峯名人の一挙手一投足を逃すまいと捉える中、当時全くの無名であった竹下名人は針を結ぶのにも手が震えたそうです。その緊張の準決勝を大差で竹下名人が制し、三原名人も準決勝で姿を消したため、更に優勝の行方が混沌としてきました。

決勝戦は翌日に行われます。宿舎に帰り、『誰が優勝するのか?』がやはり話題となり、大盛り上がりだったそうですが、竹下名人が優勝するとは誰も夢にも思わなかったのではないでしょうか?

決勝戦の顔ぶれは、A組・東海地区の鈴木氏。B組・四国地区の東本氏。そしてC組・中国地区の竹下名人で争われる事となりました。全国の磯釣りファンの注目を集めた『G杯グレ第10回記念大会』を見事に制したのは、僅か180グラムの差ではありますが、竹下名人が栄冠を射止めました!

当時、竹下名人は48歳。磯釣りを始めてから日夜、釣技に磨きをかけ、釣技に円熟味が増し、頂点を極めた瞬間でした。

この話を以前、竹下名人から聞いて知ってはいましたが、改めてがまかつの方と当時を振り返りながらお話をすると、無名のダークホースから一気に頂点まで駆け上るまでにドラマチックな部分を感じてしまいました。

竹下ウキを使う方の殆どは『竹下ウキ』に魅力を感じてお使い頂いていると思いますが、実は竹下名人ご本人も魅力あふれる方ですよ!

ボコボコの正体は?

2007/12月に五島列島に釣行した時の事です。

毎回の事ですが、初めて上がる磯ばかりで状況が全く解らず、午前中は30cmくらいのグレがポロポロと釣れ、サイズアップを目指している時、少し沖の方でボコボコとやっている正体不明の魚が・・・暫くするとまた違うところでボコボコやっています。それがず〜っとやっている訳ではなく、たまに気が向いたらボコッ、ボコッと言った感じです。釣り人としては正体が気になります。取り敢えずオキアミ生を針に刺してそのポイントの近くに投入してみますが全く反応なし!刺し餌をボイルに変えてやってみますがこれもお気に召さないようです。(笑)

まあ、気にしないように釣りに集中しようと普段通りの釣りを再開するんですが、たまにバシャッ!なんて音を近くで立てられるとやっぱり気になります。『どうしたものか?』と思案していると、前回、『天上より蜘蛛の糸ならぬ、1本の電話』をかけてきてくれた方が今回も狙いすましたように、正に『絶妙』のタイミングで電話をかけて来てくれました!『どんなかね?』と聞かれたので、前回同様現在の状況を説明すると、その方は直ぐに

『ボイルは持ってる?』と聞かれたので、

『今、ボイルを使ってますが・・・』

『じゃあ、ボイルを軽く絞って水気を少し抜いて撒き餌に少し混ぜてから手でも少し足元に撒いて、刺し餌も指で少し潰さない程度に軽く水気を抜いてからやってみてごらんよ』

と言われたので、根が正直者な私はまた直ぐにやってみました。言われた通りに軽く水気を絞ったボイルを撒き餌に混ぜて、手でも少し足元にパラパラと撒いて刺し餌をその手で撒いたボイルの筋に合わせて入れ込んでみます。

そして、僅か2投目!竿先を『ドカーンッ!』とひったくるアタリ!

デ、デカイッ・・・慎重なやり取りの末、タモに収まったのは、自己記録更新となる48cmの口太グレ!私は直ぐに釣り方を教えて頂いた方に電話をしました。(笑)

『アザースッ!48cmの口太でした!』

『はあ、何の事?』

『いや、言われた通りにやって釣りましたよ!』

『マ、マジで?』

と暫く噛み合わない会話をしながらも、その方も自分の事のように喜んでくれました!ホント、ありがとうございます!

元々、ボイルが好きな私ですが、ちょうど今回、五島列島に出発する前日にある方と、高知のグレ釣りの話をしていました。高知のグレは小粒のボイルとアミエビで釣ります。私も普段からグレ釣りで小粒のボイルは良く使います。当然、五島列島にも持って行くつもりでした。しかし、その方とボイルでの釣り方について色々と話をしていましたが、『ボイルを軽く絞ってから撒く』という事は出てきませんでした。確かにボイルを軽く絞って撒くと浮き易くなり、魚も浮かせ易くなります。また、ゆっくりと沈んで行くボイルは良く見えるので刺し餌とも合わせ易くなるので『あり』なんです。私は竹下ウキを使いますから、アタリは竿先にダイレクトに『ドカーンッ!』と出ます。竿をひったくるようなアタリです。その後も言われた通りの釣り方で40オーバーを数釣る事が出来ました。

また私の少なかった引き出しが一つ増えました!

な〜んでか?

五島列島『相の島』に釣行した時の続きです。

この時、私には珍しく一生に一度、あるかないかのような爆釣に恵まれました。一生に一度となると、私の今後の釣り人生は良い事はもう無いかも知れません・・・(笑)

竹下名人に普段から良く言われている事は、『一回、一回の釣行を反省する事!特に良い結果が出た時は反省する事は無いように思い勝ちだが、反省する事は必ずあるはず・・・』と言われます。

ですので、竹下名人と一緒に釣行した際には必ず、『反省会』が開かれます。その反省会も一度だけではなく、何回もその時の状況を思い出しながら何回も開かれます。そうする事によって、自分自身が気づかなかった事に気づく事が出来たり、何回も思い出す事によって、記憶に刷り込む事が出来、釣行を重ねる事で同じような状況に遭遇した時、思い出す事が出来るか?出来ないか?それが『引き出し』の数になっていく事を教えて頂きました。

今回の最初の反省会は、帰りのバスの中でした。反省材料は私の釣果は口太が多く、一緒に上がった人は尾長が多く、二人並んで釣っていても変わりませんでした。その原因は?と言う事が反省材料となりました。

私は道糸3号、ハリス2号、ハリスと道糸は竹下ノットで直結にしています。ハリはグレ針9号にウキ止めなしの全遊動です。

帰りのバスの中で、一緒に上がった人に仕掛けを尋ねると、私と殆ど変わりません。唯一、違うところは、その人が【ハリスにガン玉3号を1個うっていたのと3ヒロのところにウキ止めをつけていた】くらいです。この事により、私は尾長のタナは浅いとの思い込みが強く、私は軽い仕掛けを選んだのですが、実際は3ヒロくらいのところが尾長のタナであったと思われます。

思い返すと、当日は潮はそれほど早くなく、時にはチヌ釣り場のように潮がマッタリとする事もありました。尾長は潮を釣れ!と言われる通り、潮が良く動いているほうが釣れるようです。一緒に上がった人も僅かに動いた潮に仕掛けを入れて釣ったようです。

この事でこの先、釣りを続けていく中で、口太と尾長の偏りが見受けられた時、私は間違いなく【タナの差】を調べると思います。尾長と口太のタナの違いです。そして、口太よりも尾長のほうがタナが浅いはずと言う考えは捨てて、先入観なしで考えると思います。

残念なのは、実際に釣りをしている時にその事に気づけばもっと面白い釣りが出来たのかも知れません。ハリのチモトに【ハリコミ小次郎】の4〜6をつけてみたらどうなっていたのか?それが気になって夜も眠れません!って言うのはチョット大袈裟ですかね?(笑)

これでまた、私の少ない【引き出し】が一つ増えました。

小さくても大きな仕事

竹下ウキ10cm、コードネーム【競技スペシャル】のお話です。

竹下ウキに長さ10cmの【競技スペシャル】と言うのがあります。まあ、この名前は私が名づけたモノですが、この10cm、フローティングベストのポケットに数本入る長さで、競技会などに出場される方から要望が多く、特注扱いだったウキです。実はこの10cmのメリットはベストのポケットに数本入るだけではありませんでした。私が勝手に思っていたのは、竿3本以内の手返しの早さ、操作性の良さ、収納のし易さ、と思っていましたが、先日の五島列島【相の島】で実際に使用してみて、最大のメリットに気づきました!それは潮馴染みの速さとアタリが出るまでの速さです。

当然、理屈で考えれば解る事なんですが、元来『おバカ』な私は何事にも気づくのが遅いんです。(笑)

その理屈とは至って簡単な事でした。仕掛けを投入して少し引き戻しハリスを直線に張った状態にすると、当然、ハリのついた餌から沈み始めます。その沈んで行く途中にウキがあり、足の長さの違いにより、ウキが反応する時間に差が出ます。この事が潮馴染みとウキの反応速度に関係しているんです。

頭では解っていたつもりでも、実際に体験する事によって理解する事が出来ました。(笑)

時間内にいかにして多くの魚からの反応を感じ取れるか?

この差が釣果の差になる事をトーナメントにでる方たちは知っていて、その部分を求めていたのだと解りました。

自分はトーナメントに出るつもりもないし、一般の人にはあまり必要がないか?と言うと、最初に書いたように、操作性の良さや沈めたりする時の反応の速さなどは竹下ウキのユーザーの方であれば理解して頂けると思います。

状況としては、全体的にグレのタナが浅く、喰いの立っている時、竿3本以内での手返しで数を稼ぎたい時、また、磯際を狙ったり、足元から沈めて行きたい時などに有効ではないかと思います。

基本的に14cmをメインで使う私ですが、磯際に見えるグレに静かにアプローチをするのにとても有効でした。竹下ウキは、ウキの交換も簡単ですので、状況に応じてウキをローテーションするとしても円錐ウキの比ではないと思います。

釣り人として、他の人よりも沢山釣りたい!人よりも大きいのを釣りたい!と思うのが釣り人と言うものです。(笑)そのための【引き出し】は少ないよりは多いほうが魚に出会うためのキッカケが増えると思います。

また、少なかった私の【引き出し】が一つ増えました。