初めてウキの気持ちが解った?
ウキの流し方などを教えて頂き、何となく竹下ウキが解り始めるまでに約1年を費やしていました。幸いにも私は竹下ウキの生みの親、竹下名人や竹下ウキのスペシャリスト集団『竹友会』のメンバーの方々ともお知り合いになれ、色々な事を教えて頂きました。しかし!学校での勉強はケツから数えたほうが早い『おバカ』な私は、教えて頂いた事を理解し、実践するまでに時間がかかります。(笑)今回も五島列島でのお話です。
円錐ウキとの違いの中で、竹下ウキはウキ交換が仕掛けを切る事なく出来ると言う事がありますが、私はあまりウキ交換をしません。その理由のひとつに竹下ウキ入門の際、竹友会のメンバーの方たちからのアドバイスのひとつに『ひとつのウキをとにかく使い続ける事でウキに現れるチョッとした変化が解るようにならなければダメだよ』と言われ、アドバイス通り、16cm3Bのウキを1年間、使い続けました。
最初のデビュー戦は隠岐の島のチヌ、竹友会の大会でした。結果はまさに悲惨と言うか惨憺たる結果。一緒に磯に上がってくれた方は良型のチヌを連発!見事な竿さばきでタモに収めていきます。私はハリス切れ、バラシの連発・・・挙句の果てには高切れで竹下ウキを2本も流してしまいました。ウキを流した事が悔しいとかではなく、情けないと私は感じました。一緒に上がってくれた方にもバラす事により魚が散ってしまい迷惑を掛けています。
ここから私の竹下ウキ道場での修業(大袈裟かな?)が始まり、1年が過ぎ、五島列島では0号などの他の浮力のウキを使う事が許され無事進級する事ができました。
3Bの頃はウキ止めを入れて遊動仕掛けで釣る事が多かったのですが、前回の釣行で0号の完全フカセ仕掛けで面白い釣りが出来た私は、0号をグレ釣りの基本にする事にしました。この時ももちろん完全フカセです。
仕掛けを投入し、マキエと刺し餌の同調を図るように張っては流し、流しては張ってを繰り返していると、ウキが少し沈むポイントがあります。前回のように、ハッキリとシモって行く訳ではなく、少し沈む程度です。何度流しても同じ所で少し沈むのですがアタリは出ません。そこで私はその少し沈むポイントで仕掛けを張ってみました。すると竹下ウキはゆっくりと沈んでいきます。竹下ウキは張ると沈むので当然ですが、その沈んでいくスピードが一気に速くなり、竿先に『ガツーンッ!』とアタリが!私は慌てて竿を起こします。何とかやり取りの末取り込んだのは口太グレ、40cmでした。また、同じコースを流し、同じポイントで仕掛けを張るとまた同じように釣れました!
この時、初めてウキが『ここで張れ!ここに潮目があるぞ!』と教えてくれたように思いました。気を良くして次に仕掛けを入れた時には潮が変わってしまってました・・・残念!もっと早く竹下ウキからの呼びかけに気づくべきでした。
帰りのバスの中で竹下名人にこの事をお話すると、『良い経験をしたね!』と励まして頂きました。(笑)
経験の積み重ねが引き出しとなり、釣りの幅を広げてくれる事を教えて頂きました。今まで通り円錐ウキを使い続けていたらこの魚たちに出会えていただろうか?その答えは解りませんが、多分悪戦苦闘していたのではないかと思います。
昔の職人と呼ばれる方たちは師匠の仕事を見て学び、『真似る』事から始めたそうです。真似る事で初めて解る事や真似る事で自分流のスタイルを見つけ出すための近道であったと言う事を知っていたのでしょう。
これがキッカケとなり、私は0号の全遊動完全フカセ釣りにのめり込んでいきます(笑)



