いきなり現れた・・・謎の【ギュー】ちゃん

竹下名人と山口県須佐に釣行した時の事です。

この日は『六輪カップ』と言う釣り大会で、審査委員長として竹下名人にもご出席頂き、私と一緒に船長がオススメ!と言うポイント『黒瀬』に渡礁した時の事です。

朝、参加者の皆さんを各磯に降ろしてから名人と私が最後に取って置きのポイントらしい?黒瀬に・・・まだ辺りは暗いのですが、陸から強力なスポットライトが当たっている黒瀬。こんなに明るいところではもしかして・・・と、一抹の不安を感じながらも船長はニヤニヤしてるし、取り敢えず降りて釣りを開始する事に。

釣りを始めてから僅か10分で私の不安が的中している事が解りました。

どこに投げてもアジだらけです・・・日が昇ってからは小アジとコッパグレとスズメダイ・・・回収の時に船長をぶん殴る決意を30分でしました。(笑)

それでもと思い、名人と手を替え品を替え釣りを続けますが全く変化はありません・・・私の背中に冷た〜い汗が流れたのは言うまでもありません。生きた心地がしませんでした。

途中、休憩を挟みながら名人の釣りを邪魔にならない後ろのほうで見学させてもらったり、直接、指導もしてもらったりしながら、何とか足の裏サイズまでは釣る事ができましたが、これ以上のサイズアップは望めない雰囲気が名人と私に漂っています。(多分、名人は僅かな可能性がある限り諦めていなかったとおもいますが)

名人のポイントは左から右へほんの僅かながら流れています。私のポイントは沖から手前に当ててくる潮ですが、ここもほんのごく僅かな流れです。

天気も良く、まったりとした流れと時間だけが過ぎていきます。(汗)

どのくらいの時間が過ぎたのかも覚えていない状況ですが、手のひらばかりで完全に諦めていた時、私のウキに変化が・・・

『また、どうせ手のひらサイズだろう・・・』と思いながら合わせると、魚は付いているようですがまったく引かない。やっぱり手のひらサイズかよ・・・と思ってリールを巻きウキが見え始めた時、それが突然!

磯際まで来た時、まさに【魚が変わった?】と思うような強烈な締め込みが・・・

私は手のひらサイズと勝手に決め付けていたので、何が起きているのか訳も解らず、ただひたすらに耐えるだけです。

次の瞬間!

『ブツッ!』無念のハリス切れです。

私は暫し呆然としながら何が起きたのか訳が解らず、何気に名人の方を見ると私に起きた出来事の一部始終を名人は見ていたそうで、『惜しかったね〜、良い線が出ていたかた獲った!と思ったけどね〜、尾長グレには時々騙されるからね』と言われました・・・

結局、この日の出会いはこの1回きりとなり、ショックのあまりに船長をぶん殴る事も忘れていました(笑)

後日、冷静さを取り戻した時に、当日の事を振り返りながら【一人反省会】をしました。あの時、私に出来た事は、レバーブレーキリールだったのでラインを出す事、一歩前にでれる足場があったにも関わらず一歩前に出る事なく、自分に不利な場所で魚と勝負した事、自分の使っているタックルバランスを過小評価していた事、そして何よりも【自分の上がった磯を調べていなかった事】です。釣り座の状況をしっかりと調べていませんでした。周りの足場の状況や魚を掛けた時にどこで取り込むのか?その周りの瀬の状況や足元の張り出し、エグレの状況・・・全てが落第点です。

今まで自分がやってきた釣り。それは釣った魚は1匹もいない、たまたま【釣れた】魚ばかりだった事に、嫌でも気づかされました。自分の釣りの奥行きの浅い事に気づくキッカケとなった釣行でした。

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